監査
監査【audit】とは、
監査の語源を探ってみます。
監査の監という字の由来は、臥(が)+皿(べい)が合わさってできたもの。
臥(が)は、人が臥して下方を視る形から作られたとのこと。
皿(べい)は、盤のことでその意味するところは、盤水に臨んでその姿を映す意で、いわゆる水鏡(みずかがみ)のこと。ここから鑑という字につながるようである。
すなわち監は、かがんで水に映る自分の姿を見る水鏡に由来するようである。ががみ、のぞき見る。見る。見張る。目付け。この目付けのつながりで監獄、牢にもつながるようです。
査は、『槎』(いかだ:長短不ぞろいの木を組んだ)の意味で用いられたこともあったようですが、また『考察』(物事を明らかにするために十分考え調べること)の意味で用いられたり、さらには『放縦(ほうしょう)』(欲しいままにする)という意味でも用いられたり時代によってかなり異なる意味で使われてきたようです。
近世になって、行政用語で、とくに下行官文書の起首に用いられ『思うに』という意味から転じて、情況を視察すること:すなわち査察の意に用いられてきたようです。
監査は、監察する:【監督し視察する】との意味。
ここから監督し、検査するような意味に用いられてきたようです。
監査は、英語では、”audit”になりますが、この”audit”は、ラテン語の『auditus』に由来し、『auditus』は、”hearing”の意味になります。(同じくラテン語の『audire』は、”hear”になります。)
これは、たとえばオーディオ("audio")と同じ語源で,すなわち「聴くこと」,「聴取すること」から展開された用語になります。
また”auditor”は、”hearing”をする人のような意味で用いられてきました。
”audit”が、我が国では、監査または、検査と翻訳されて使われてきています。
検査の検という漢字の由来ですが、書画に表題を加える意から由来しているようです。
もとは、封検することをいい、それより規範の意に展じて使われ、さらにその規範によって、事案をしらべることを検察、または検討というように用いられてきたようです。
検査は、調べることの意味になります。
漢字の監査が見ることの意味から由来しているのに対して、英語の”audit”は、聞く方の”hearing”から由来しているのは、面白い対比になります。
なお監査についてISO9000:2005(JISQ9000:2006)規格では、以下のように定義しています。
「監査基準が満たされている程度を判定するために,監査証拠を収集し,それを客観的に評価するための体系的で,独立し,文書化されたプロセス」注記1
内部監査は,第一者監査と呼ばれることもあり,マネジメントレビュー及びその他の内部目的のために,その組織自体又は代理人によって行われ,その組織の適合を宣言するための基礎としてもよい。多くの場合,特に中小規模の組織の場合は,独立性は,監査の対象となる活動に関する責任を負っていないことで実証することができる。注記2
外部監査には,一般的に第二者監査及び第三者監査と呼ばれるものが含まれる。第二者監査は,顧客など,その組織の利害関係者又はその代理人によって行われる。第三者監査は,JIS Q 9001 又はJIS Q 14001 への適合を審査登録又は認証する機関のような, 外部の独立した監査機関によって行われる。
簡単に言えば、監査とは、監査基準に対して監査対象が満足しているか否かを客観的な証拠に基づいて評価する一連の規定された取り組みともいうべきものになります。
組織において経営的にも有効にマネジメントシステムを運用できているかどうかは、内部監査をどのように実施するかに依存します。
このようにISOマネジメントシステムにおいては、内部監査の位置づけは極めて重要です。
カテゴリー:内部監査共通用語
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